贅沢な時間

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千葉の内房は、夕日を撮るのに重宝するスポット。湘南あたりに比べると道も混まないし、なにせ人が少ない(居ないに等しい)。そもそも観光地的なところではまったくないので、車も海辺ギリギリに自由に停められるところが多い。そんなわけでよく撮影に出かける。

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日没10分前ぐらいから、完全に沈んで20分ぐらいが最も美しい。夕焼けの条件は、水平線の向こう側ができる限り抜けていて、上空には適度に雲があること。刻一刻と表情は変わっていくので、この美味しい時間帯の前にカメラは三脚に据えてフレームを決めておく。あとは空の表情を見上げながら楽しみつつ、雲の流れを見極めてシャッターを切る。デジタルならともかく、フィルムはチェンジが必要になるので、シャッタータイミングは厳選する必要がある。太陽が沈み、光が失われて画的に撮影が難しくなったらおしまい。三脚の足を縮めるそのとき、妙な充実感を覚えるこの瞬間が好き。

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キャンピングカーで来てれば、その場で酒を飲み、酒が抜けるまで一眠り。そして家路につくわけだが、コンクリートだらけの光景を見ながら車を走らせると、さっきまで海辺でたったひとり、ダイナミックに表情が変わる空の光に包まれていたあのひとときがまるでウソのよう。写真を撮ってると、一日たりとも、いや一瞬たりとも同じ景色はないとよく感じると思う。そう考えると、時間軸の楽しみもあって。なかなかよい趣味だなと思う。